皆さんエンディングノートって聞いたことありますか?
- 聞いたことあるけど何を書けばいいの?
- どんなノートに書けばいいの?
- 書いてみたいけど何か注意点はあるの?
いざ書こうと思うといろいろ迷ってしまい手が止まってしまいますよね
この記事ではエンディングノートについての
- 書くメリット
- 書くべきこと
- 注意点
について分かりやすく説明します!これを読めば誰でも迷わずスラスラと書けちゃいます
私はお墓ディレクター、終活カウンセラー資格を保有しており、供養に関することの仕事を10年間しています。
実はエンディングノートの書き方には何の決まりもありません!
どんなノートに書いてもOK!どんな書き方をしてもOK!
なので誰でも簡単に作ることができます!
エンディングノートって何?
簡単にいえば自分の死後に残された家族が困らないよう自分の想いや必要な情報を書き残すものです
昨今『終活』をするひとが増えています。
終活にはやらなければならないことがいくつかあります。そのうちのひとつに『エンディングノート』があります。
内容に決まりはありませんが主に自分の情報やもしもの時の自分の希望、大切な人へのメッセージを書き残すことが多いです。
またエンディングノートとは必ずしも死期が近いときに作成するわけではありません。死への備えに限らず自分自身を見つめなおす目的として作成する人もいます
エンディングノートを書くメリット
残された家族の負担を軽減する
自分の死後残された家族がしなければならない手続きがたくさんあります。必要な情報を書き残すことで手続きをスムーズ進められ家族の負担を軽減することができます。
自分の希望する医療や介護を伝えられる
意思の疎通ができなくなってしまう場合もあります。
あらかじめ希望を伝えておくことで最期まで自分らしくいることができます。
大切な人への自分の思いやメッセージを残せる
普段は言えない感謝の気持ちを伝えられることができます。
気持ちのこもった文章は残された家族の大切な形見になります。
いつ書いたらいいの?
自分の好きなタイミングで書いて大丈夫です!
未来のことは誰にもわかりません。元気なうちに思い立ったら少しずつ書いてみましょう
何を書けばいいの?
前述した通りルールはありません。内容も形式も自由です!
エンディングノートは様々な種類のものが市販されていますがどんなノートに書いても大丈夫です!
また、いつでも書き足しや修正をすることができます
あまりに自由だと何を書けばいいか迷っちゃうなぁ
書いておいたほうがいいことをまとめてみました!
エンディングノートに書くべきこと8選
基本情報
こちらは亡くなった後の手続きに必要になります
正確に記入しましょう
財産・資産について
貯金
暗証番号などの情報は記載せずなにか家族にだけわかるヒントのようなものを書くと
いいかもしれませんね
現金以外の資産(株、暗号資産など)
仮想通貨等の金融資産は解約や換金手続きが複雑です。
解約の仕方、換金等の方法についても書き留めておくとよいでしょう
クレジットカード
名義人が亡くなってもカードの引き落としは続きます。ただし銀行口座は凍結してしまうため引き落とし不能になり『未払い』になってしまいます。
この場合家族はカードの解約をするにあたりどのカードで何の支払いをしていたかを調べることになってしまいます。
そのためにも所有しているカードの枚数を確認し不要なカードは解約するといいですね。
高齢者の方や年金で暮らしているとクレジットカードの新規発行が難しい場合があります
必要なカード数枚は手元に残しておくようにしましょう
生命保険
生命保険に入っていることは知っているけど保険会社がわからない。保険証券の保管場所がわからないという話をよく聞きます。生命保険に加入しているからと安心せずきちんと書き残しておきましょう
年金
受給者が亡くなった時死亡届の提出のみでは年金の支給は止まりませんので手続きをする必要があります。年金受給権者死亡届を提出するのですが提出期限が非常に短いのでスムーズに手続きを行えるようにしておきましょう
国民年金は死亡した日から14日以内
厚生年金・共済年金は死亡した日から10日以内
不動産
上記が分かれば法務局にて登記事項証明書をとり詳細を確認することができます
上記以外の貴重品
美術品・骨董品などの資産は価値が分からず捨ててしまうする恐れがあります
購入額や評価額をわかる範囲で書き残すといいでしょう
負の資産
こちらは書きづらいことかもしれません。ですが遺産相続を放棄する期間は
相続が開始したことを知ってから三カ月以内と決まっています。
遺産相続を放棄できない状態になってから借金が発覚しないよう記入しておきましょう
身の回りのことについて
家族・親戚・友人について
訃報を連絡するときに役立ちます。
また親戚との間柄を記載しておくと相続問題が起きても相続順位を把握することができます。
持っている携帯パソコンについて
パソコン・携帯を解約するためには本人の携帯電話やパスワードが必要な場合があります
契約してるサービスの種類、退会の手続きについて
SNSや登録しているIDやパスワードを記載し万が一のことがあった場合に退会の手続きがとれるようにしておきましょう
サブスクリプションの利用があるときは特に注意が必要です。解約手続きをしない限り料金の支払いが続きます。解約手順もまとめておくとよいですね
サブスクリプションとは月額・年額といった定額料金を支払うことでサービスを受けられる仕組みのことです。(例)AmazonプライムやAppleMusicなど
ペットについて
万が一ペットが残された場合、ペットを引き取る人を決めておかなければなりません。
などまとめておくと安心ですね。また記入する前にペットを引き取る人に承諾をとる必要があります
希望の介護・医療について
突然大きな病気、怪我などしたりすると自分の希望を直接伝えられない恐れがあります
また延命措置などの決断は残された家族に託されます。家族の精神的負担を減らすためにも
元気なうちに希望をかいておきましょう
葬儀について
残された家族は深い悲しみの中にいます。そのなかの数日間のなかでやらなければならないこと、決めなければならないことがたくさんあります。
生前にできるかぎりのことを決めておくことによってこの負担を軽減できます。
お墓について
お墓の跡継ぎで慌ててしまうこともあります。こちらは予め話し合っておくといいですね
またお墓を持っていない場合に建設費用の捻出やデザインについて家族で揉めてしまうこともあります
予め自分の希望や費用について話し合っておきましょう
いまは生前にお墓を建てる人が増えています
遺言の有無
遺言の有無を記載しておくと残された家族が財産分与の際に混乱をさけられるでしょう
また、遺言書の保管場所についても書いておくと探す手間も省けます
家族に対するメッセージ
普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちやずっと謝りたかったこと、楽しかった思い出
伝えたいことをなんでも大丈夫です!
あなたの最後のメッセージは残された家族のかけがえのない宝物になるでしょう
注意点
エンディングノートを作成するにあたっての注意点は2つあります!
・エンディングノートには遺言の効力はありません!
遺言が法的に有効なのは民法上で定められた方式に従って作成された遺言書に限ります。
エンディングノートは書ける内容が自由であるためルールもありません。
いろいろと自由で気楽に書けるエンディングノートですが法的な効力を求める場合には別途で遺言書を作成しましょう!
・作成後の紛失について
エンディングノートには個人情報がたくさんあります。
紛失してしまうと第三者に個人情報が漏れてしまうと悪用されてしまう恐れがあるため注意が必要です
まとめ
人生なにがあるかわかりません。
だからこそエンディングノートを書くというのは自分を見つめ直すいいきっかけになります。
特にルールはありません。どんなノートに書いても大丈夫です!
いっきに書く必要もありませんので思い立ったら気軽にそして書きやすいところから少しずつ書いてみてはいかかでしょうか?
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